ベトナム人を雇用するには?|採用メリットや注意事項もご説明

今回はベトナム人の国民性の紹介、採用メリットや注意事項などについてのご紹介になります。高い技術力に定評のあるベトナム人ですが、その力を活かして彼らが日本で活躍するにはどうしたらよいか、理解を深めていきましょう。

国内在留ベトナム人の現在

国内で増加するベトナム人

いま、日本国内でベトナム人が急増しているのはご存知でしょうか。法務省の外国人統計によれば2017年6末で約24万人まで増加しており、国籍別の国内在留外国人数でブラジルの約18.5万人を抜いて4位まで上昇しています。

ほか上位の国籍では1位の中国が約88万人、2位の韓国が約53.5万人、3位のフィリピンが約27万人で、3位との差は約3万人にまで迫ります。

いま、ベトナム人は日本人にとってとても身近な存在になっているのです。

[参考] 法務省 在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表

在留ベトナム人の7割超が技能実習生・留学生

ベトナム人の方はどのような名目で日本に来ているのでしょうか。

在留ベトナム人約24万人のうち、技能実習生が約10.5万人、留学生が約7万人とこの2つだけで7割強を占めています。つまりほとんどのベトナム人は名目上、短期(技能実習は5年が限度)または長期で日本に実習を含め学びに来ているということになります。

中には昨今指摘されているように、悪質な仲介業者に騙され借金をしてまで留学の名目で来日し、日本で学ぶというよりも週28時間の上限を超えるほどに働くことが主目的のようになってしまった方もいるかもしれません。

ただ出稼ぎ目的の留学であれば仕事を変えることもできますが、技能実習生の場合では定められた勤務先で働くことに限定して入国しているため、もし仮に劣悪な環境であっても職を変えることができず社会問題となっています。

ベトナム人の国民性

意外と似ている日本人とベトナム人

ベトナム人の国民性ですが、これが意外と日本人と似ているようです。

例を挙げてみますと、勤勉さや謙虚さがある、ものづくりや計算など細かい作業には適性がある方が多いと言われており、これが後述する高い技術力にも繋がっていきます。

それゆえ日本の職場文化への定着もしやすいと言えるでしょう。

ベトナム人に多く見られるとされる真面目で手先の器用であるという特性から、工場のライン作業などにも適性があると言えます。外国人採用というカテゴリの中でベトナム人を位置づけようとする場合、観光などのインバウンド対応要員というよりかはエンジニア・技術系職種として採用されることが多いようです。

ITエンジニア育成のため教育熱心なベトナム政府

ベトナムのGDPに対する教育への支出割合は6.3%(2012年)の高い水準となっており、教育全般に対する高い期待が見て取れます。中でもITエンジニアの育成に力を入れており、2020年までに100万人のITエンジニアの就業を目指しています。300近くの大学・短大で IT関連学科が設置され、毎年5万人近い卒業生を輩出しています。

国を挙げて技術者の育成に注力していることと、細かい作業に適性のあるとされる国民性が合わさり、高い技術力として結実しています。

[参考] 株式会社三菱総合研究所 国別分科会資料 ベトナム社会主義共和国(ベトナム)

ベトナム人と日本語

とても国内で増加しており、また日本人と基質が似ているベトナム人ですが、まだまだ日本人からすると少し遠い存在にも感じます。

ですがなんと2016年にはベトナムの小学校で日本語が第一外国語に指定されるなど日本語学習熱が高まっており、技術と日本語力のある国になっているのです。

ベトナム大使館によれば、ベトナムでは約4万6千人が日本語を学んでいるとされています。なお初等教育段階での日本語教育の導入は東南アジアで初めてとのことです。

[参考] 産経ニュース 日本語が「第1外国語」に ベトナムの小学校で東南アジアで初

ベトナム人を正社員として雇うには

ベトナム人正社員を雇う際の重要な分岐点

ベトナム人を正社員として迎えたいときの方法として、とても重要な分岐点があります。それは採用を行うのが日本国内ベトナム本国かです。

ベトナム人が国内に沢山いるのであれば、国内で採用すればよいではないかと思いますが、なぜ選択肢としてベトナム本国が挙げられるのでしょうか。実はベトナム人を雇うにあたりベトナム現地での採用活動を行った方がよい場合があるのです。

正社員を雇いたいときに日本国内の留学生でも技能実習生でもないのかというと、まず最も多い技能実習生については転職が不可能であり選考対象になり得ませんので除外します。

次に多い留学生についてですが、国内の留学生で優秀な方というのはどの企業でもリーチできる層になりますので、日本人を採用するのとさほど競争率で変わらなくなってしまいます。

日本に居てさまざまな企業も見ていますので、採用できても目移りして離職することもあるかもしれません。

なお出稼ぎの要素がまったくなく、本国での生活が裕福で純粋に日本に留学に来ている方の場合ですが、辛ければ母国に帰ろうとすれば帰れてしまい、離職の可能性がこちらも高いと言えます。

国内で身近な存在となりつつあるベトナム人ですが、実はベトナム現地に採用しにいくのが正解かもしれません。

現地でベトナム人を雇用する場合

ベトナム現地で採用活動を行う場合、日本の企業が簡単に手出しできない国外となりますので、第一に採用競合が少ないのが一番の特徴です。採用可能な母集団も多くなりますので、自社に合った方を採用できる可能性も高くなります。

ベトナムの大卒初任給は30USDとも言われており、ベトナムでトップレベルのハノイ工科大学卒、ベトナム国家大学卒のエンジニアを採用するのも夢ではありません。

エンジニアとしてベトナム人を採用する際の注意事項

注意事項としてエンジニアの場合理系大学卒になりますので、技術力は申し分ありませんが、反面日本語力に少し懸念が残ります。

日本で働く意欲のあるベトナムのエンジニアの日本語レベルについて具体的にはJLPT(日本語能力試験)でN3がボリュームゾーンでN2だと日本語が得意と言えます。

JLPT N3は「日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる」とされており、N1~N2のようなビジネスレベルとは言えませんが、根本となる技術力を身につけられる地頭があれば、働きながら次第にN3レベルからビジネスレベルの日本語力は身につけられるでしょう。

またすべてのベトナム人に当てはまるわけではありませんが、あまり主体性がないと判断される方が少しいらっしゃるようです。技術力はあれども指示待ちの方が多いチームではうまく機能しなくなるかもしれません。採用にあたってはチーム編成の視点は不可欠です。

以上、いかがでしたでしょうか。技術者を雇いたい、でも人手不足の日本ではなかなか採用できない。そんなニーズのある採用担当者様の場合、ベトナム人の採用について検討する価値があるかと思います。

[引用元] 日本語能力試験公式ウェブサイト N1~N5:認定の目安

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